宮本武之輔についての作文発表

松山市立興居島中学校 生徒会長 大堀 和樹(2年)

 

作文発表をする大堀君

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大堀君

私は昨年の道徳の授業で「民衆のために生きた土木技術者 宮本武之輔」について学習しました。それまでは、宮本武之輔さんの名前とこの場所に石碑があることくらいしか知りませんでした。

宮本武之輔さんは、今から約120年前、1892年にこの興居島で生まれました。 そして、私と同じ由良小学校に入学したそうです。その後、紆余曲折を経て、土木技師として内務省土木局に入省されました。「現場に出て後世に残る事業を手がけたい」との思いで、荒川、利根川といった日本の代表的な河川で、現場責任者として改修に手腕をふるい今日の河川の姿を作り上げていきました。 特に、36歳の頃、工事主任として手がけた信濃川の可動堰の補修工事では、作業員や地域住民と心を一つにして、その仕事を全うしました。工事終盤の集中豪雨では、洪水の危険が迫ったとき、地元住民の被害を防ぐため、8割方完成していた堤防を壊したそうです。「民を信じ、民を愛す」を信条にし、民衆の生活を一番に考え、偉業を成し遂げました。このような功績をもち、しかも決しておごりたかぶることなく、民衆と力をふるった方が同じ興居島出身であることを本当に誇りに思います。先日の愛媛新聞でも3回に渡り、宮本武之輔さんの記事が掲載されていました。とてもうれしく思いました。この銅像設置を機に、もっともっと多くの人に宮本武之輔さんについて知ってほしいと思います。

 私自身、将来、多くの夢をもっています。まだ、一つには決められませんが、この武之輔さんのように、大きな志をもち、そして、人の心を大切にして、人のために役立てる人となれるよう自分が今やるべきことを一生懸命に取り組んでいきたいです。